【音環境を調える】ことで さらに豊かなファミリーライフへ

音大を卒業してヤマハ音楽教室でグループレッスン、ピアノの個人レッスンを指導するようになった頃は、音環境という言葉に、具体的に関心があった訳ではなかったと思います。
小さい頃、母のピアノへのあこがれと熱意からピアノを習い、日本ではブームとも言えるピアノをさらに学ぶために音楽学校へ行き、「子どもがスキ」という思いがかなう音楽教室の講師となりました。

個人レッスンのお部屋は、ピアノの音量を考えると狭いスペースでした。グループのお部屋は大きな防音室でしたが、鍵盤楽器が数台、ピアノ、打楽器のある状態で、一斉に音を出すこともありました。何クラスも指導した日は、疲れがひどく、音による疲労もあったのだとずっと後になってから、気づきました。

 by nobuko kaji  

ハープに出会ってからは、まざり合う響きを楽しむ、余韻を味わう、ひとつひとつの音を大切に奏でる、などするうちに、「しっかり聴く」ことがさらに身について、耳もよくなっているのでは、と感じるようになりました。

妊娠出産のとき(私自身も体感したのですが)は、「人が多く騒がしい場所が苦手に感じる」「テレビの音を消したくなる」など、妊婦さんは知覚が過敏になります。音環境を見直すいい機会でもあると思います。赤ちゃんは、大きな音がするとビクッとしたり、やさしくささやくように歌うと、よく聴いてくれていると感じたことも多々ありました。
成長してからも、大きな音が苦手、怖い、という子どもたちも少なくありません。

家族が増えるときは音環境を見直しましょう

住環境は遮音性が高まり、家の中の音が気になる人が増えています。フローリングなどで音が響きすぎることもわかっています。

布のカーテンやクッション、ラグなどは、音を吸ってくれるので、調整してみましょう。

音・音楽はコミュニケーションのツールです

一緒に楽しむことで、コミュニケーション力、集中力などに影響します。
【音のたれ流し】にならないよう、ずっとテレビやCDをかけているなどは、避けましょう。

お子さんにつきあってあげるというより、大人が楽しんでいる後ろ姿を見せてあげることで感化します。家族の好きな音からはじめてみて。

音・音楽はカラダやココロに効くのです

美しい音・美しい音楽、名曲や季節の歌、ゆったりした音楽など、音楽を聴く、奏でる(歌う)という日常も、音環境です。
意識してみましょう!

サクラの時期に桜キレイねとお話して(見て)歌ってみる、桜のスイーツを食べるなど…
イメージングの力もひろげましょう。